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ネット選挙のデマ対策でやるべきこと:統計から読み解くSNS監視と証拠保全

ネット選挙のデマ対策でやるべきこと:統計から読み解くSNS監視と証拠保全

選挙デマフェイクニュース誹謗中傷統一地方選挙

 選挙期間中、立候補者や陣営の頭を悩ませるのが、インターネット上で拡散される悪質なデマ誹謗中傷です。

 複数のSNSや匿名掲示板、ニュースサイトのコメント欄などに散らばる根拠のない悪評は、スタッフ総出でエゴサーチ(エゴサ)をしても追いきるのが難しいのではないでしょうか?
 また、デマや誹謗中傷を監視し続けた結果、スタッフのモチベーションが著しく低下する事態にもつながりかねず、選挙活動に深刻な支障をきたすケースが増えています。

 この記事では、ネット上のデマがいかに有権者の投票行動に影響を与えるのかを統計データや実際の事例から読み解き、陣営が講じるべき具体的な対策ステップを解説します。人員不足の陣営でも実践できる、効率的なSNS監視と法的措置に向けた証拠保全の方法をお伝えします。

ネット選挙におけるデマ・誹謗中傷の恐ろしさと影響力

【データで見る】有権者の投票行動を決める情報源とは?

 結論から言えば、ネット上のデマを放置することは、直接的な票の流出に繋がりかねません。
 その理由は、有権者にとってインターネットやSNSが、すでにテレビや新聞と並ぶ(あるいはそれ以上の)強力な情報源になっているからです。

 総務省が公表している「情報通信白書」などの各種統計データを見ても、全年代を通じてSNSの利用率は高く、特に若年層・中堅層においては政治や社会問題に関する情報をSNSから得る割合が急増しています。

【令和7年度】目的別利用メディア(最も利用するメディア)(全年代・年代別・インターネット利用/非利用別) ※総務省「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(6月26日掲載)より引用

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 実際に選挙後の意識調査などでも、「インターネットやSNSの情報を参考にして投票先を決定・変更した」と答える有権者は少なくありません。

有権者の選挙や政治の情報源に関する調査 ※公益財団法人明るい選挙推進協会「第27回参議院議員通常選挙全国意識調査 調査結果の概要」より引用

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 つまり、特定の候補者に対する虚偽のネガティブな情報がネット上に放置されていると、それを真実だと受け止めた有権者別の候補者へ投票してしまうリスクがあるのです。

なぜ選挙のデマは瞬時に拡散するのか?

選挙のデマが驚くべきスピードで拡散する背景には、選挙特有の「対立構造」と「SNSのアルゴリズム」の掛け合わせがあります。

人は元来、自分の見たい情報や信じたい情報ばかりを集め、それに反する事実を無視してしまう「確証バイアス」という心理的傾向を持っています。選挙という明確な対立構造の中では、このバイアスが強く働きやすくなります。

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さらに、現在のSNSや動画プラットフォームは、人々の感情を強く煽る過激な情報(アテンションエコノミー)ほど優先的に表示され、発信者の収益化に繋がりやすい構造を持っています。そのため、特定の思想を持たない愉快犯的なアカウントであっても、「注目を集めるため」だけにデマや切り抜き動画を拡散させる事態が起きているのです。

実際に選挙でデマが拡散された深刻な事例

近年、最新のテクノロジーや組織的な動きにより、選挙中のデマはより巧妙で深刻なものになっています。抽象的な脅威ではなく、実際に報道されている具体的な事例を紹介します。

  • 生成AIによるディープフェイク音声の脅威
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    2024年の海外の選挙(米大統領選の予備選など)では、AIを用いて現職大統領の声を本物そっくりに偽造し、「投票を見送るよう」呼びかける自動音声電話が有権者にかけられるという事態が発生しました。日本国内でも、最新のAI技術を使えば、数秒の音声データから候補者が「私は裏金を受け取っている」といった虚偽の告白をしているような偽動画が作られ、SNSで瞬時に拡散されるリスクが現実のものとなっています。

  • 特定の対立軸を煽る事実無根のネガティブキャンペーン
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    2024年11月に行われた兵庫県知事選挙は、SNSがかつてないほど投票行動に影響を与えた選挙として注目されました。この選挙戦の最中、特定の候補者陣営に対し「外国人参政権を推進している」といった事実無根のデマがSNS上で大量に拡散されました。この事態を受け、被害を受けた陣営は選挙後、公職選挙法違反の疑いで複数のアカウントを警察に刑事告発する事態にまで発展しています。

 こうした巧妙かつ悪意のあるフェイク情報は、一般の有権者がスマートフォンでスクロールしている最中に真偽を見抜くことは非常に困難であり、放置すれば致命的なダメージとなります。

陣営スタッフの手作業(エゴサ)による監視の限界

 デマを防ぐためにはネット上の監視が必要ですが、陣営スタッフの手作業だけでこれを行うのは事実上不可能です。
 なぜなら、現代のネット選挙で監視すべきプラットフォームは、X(旧Twitter)だけにとどまらないからです。Yahoo!ニュースのコメント欄、Google検索の結果、匿名掲示板、Facebook、Instagramなど、監視対象は多岐にわたります。

 数人のスタッフが通常業務の合間にこれらの媒体を手作業で追い続けると、担当者が精神的・肉体的に疲弊するだけでなく、どうしても「見落とし」が発生します。もしそれが致命的なデマであった場合、取り返しのつかないダメージを受けることになります。

選挙期間中に陣営がやるべきデマ対策の3ステップ

 では、デマを発見した際に陣営はどう動くべきでしょうか。具体的な3つのステップを解説します。

1. 客観的な証拠の迅速な記録・保全

 悪質なデマを発見した際、最も重要なのは「焦って反論や削除依頼をする前に、必ず証拠を残す」ことです。
 投稿者が自分の発言を削除して逃げてしまうと、後から「言った・言わない」の水掛け論になり、法的措置に踏み切ることが難しくなります。そのため、対象となる投稿のURLと、タイムスタンプ(日時)が明確に分かるスクリーンショットを必ず保存してください。これが、後々の法的手続きにおいて不可欠な武器となります。
 なお、誹謗中傷をモニタリングする「Kannon」を利用している場合には、投稿のURLとタイムスタンプ付きのスクリーンショットを簡単に保存することができます。

2. 公式からの毅然としたファクトチェックと反論

 証拠を保全したら、次は有権者への正しい情報発信です。この時、陣営スタッフが個人のアカウントで感情的に反論することは絶対に避けてください。
 火に油を注ぎ、炎上を拡大させる恐れがあるためです。デマに対しては、客観的な証拠(公的記録やオリジナル動画の全編など)を添えて、候補者や政党の「公式アカウント」から毅然と事実関係(訂正声明)を発信することが重要です。
 デマの拡散元の方が発信力が強く、焦る場面もあるかと思いますが、焦ってしまっては相手の思うツボです。「テレビでは報道しない真実」や「陰の力が働いている」などと、もっともらしくデマを拡散していたとしても、事実関係(訂正声明)の発信だけに留め、変な揚げ足を取られないように気を付けましょう。

3. 「情報流通プラットフォーム対処法」等に基づく法的対応の準備

 度を越えた悪質なデマや誹謗中傷に対しては、選挙後を見据えて法的な対応を準備しておく必要があります。
 総務省の資料にも明記されている通り、選挙期間中に虚偽の事実を公表したり、名誉を毀損したりする行為は、「虚偽事項公表罪」や「名誉毀損罪」といった重い刑罰に問われる可能性があります(出典:総務省|インターネット選挙運動の解禁に関する情報)。

 また、匿名の投稿者を特定するためには、2025年4月に施行された「情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法、旧・プロバイダ責任制限法)」に基づく発信者情報開示請求の手続きが有効です。

※ただし、これらの法的判断や具体的な手続きは非常に専門的であるため、ご自身のケースに合わせて弁護士等の専門家へ相談することを推奨します。

AIを活用してデマ監視と証拠保全を自動化する方法

 選挙戦の貴重なリソースを最大限に活かすために、AIを活用して日々の監視と証拠保全を効率的に自動化する陣営が増えています。誹謗中傷対策プラットフォーム「Kannon」を利用した場合のメリットをご紹介します。

毎朝10時に昨日の状況をAIが整理してお届け

 Kannonを導入すると、複数のSNSやニュースサイトをAIが横断してチェックします。
 1日1回の自動巡回を行い、夜間に書き込まれたデマや悪評も、毎朝10時に昨日の状況としてダッシュボードに整理されます。担当者は朝一番にKannonを開くだけでネット上の評判の全体像を把握できるため、パニックになることなく冷静に状況を判断できます。

アンチを可視化し、対応の優先度を判定

 大量の言及の中から、「対応すべき相手」の優先度を明確に判定できます。
 AIが投稿内容を読み解き、「通常・ポジティブ・ネガティブ・誹謗中傷」の4段階で自動スコアリングします。さらに強力なのが、単発の批判ではなく、悪意を持って繰り返しデマを拡散する要注意アカウント(アンチ)を自動でリスト化する機能です。これにより、「どの相手に対して法的に動くべきか」の優先順位がクリアになります。

法的対応に進める証拠を蓄積し、弁護士へスムーズに連携

 法的措置に進むための高いハードルを、Kannonがサポートします。
 Kannonは、プラットフォームに対して直接的な「投稿の削除代行」を行うサービスではありません。
 その代わり、弁護士が法的措置(削除請求や開示請求など)に動くために必要不可欠な客観的証拠(スクリーンショット、URL、タイムスタンプ)を自動で安全に蓄積します。

選挙のデマ・誹謗中傷対策に関するよくある質問(FAQ)

Q1. ネット上のデマを発見したら、まずはどうすればいいですか?
A. 焦って対象者に反論したり、すぐに削除依頼を出したりする前に、「対象のURL」と「タイムスタンプ(日時)が明確に分かるスクリーンショット」を必ず保存してください。
証拠がなければ、後から警察への相談や弁護士を通じた開示請求を進めることができません。証拠を確保した上で、陣営や党の公式アカウントから客観的な事実に基づいた訂正・反論を行うのが定石です。

Q2. 選挙期間中(例えば1週間)に、法的手続きでデマを削除できますか?
A. 選挙期間中の削除は、事実上極めて困難です。
現行法(情プラ法の特例など)では、選挙期間中の名誉毀損に対してはプロバイダの削除照会期間が通常より短縮(7日→2日)される仕組みがありますが、それでも裁判所を通じた削除の仮処分には通常2〜3週間以上を要します。そのため、選挙中は法的措置を「待つ」のではなく、証拠を保全しながら公式から**迅速なファクトチェック(事実発信)**を行うことが最優先となります。

Q3. Kannonは炎上が起きた瞬間に即座に通知してくれますか?
A. いいえ。Kannonは「1日1回(日次)」の自動巡回サービスであり、リアルタイムの炎上検知や即時アラートには対応していません。(※Yahoo!ファイナンスの検知など一部のサービスについては手動で同期ボタンを押していただく必要があります。)
毎朝10時に前日の巡回結果を整理し、悪評や要注意アカウント(アンチ)の動向をダッシュボードでお届けします。選挙戦という多忙な中で、夜間のSNS動向を朝一番で冷静に把握し、効率よく証拠を蓄積するための評判管理ツールとしてご活用ください。

【一人で抱え込まないでください。まずは無料で。】

 見えない敵に怯えたり、泣き寝入りしたりする必要はありません。
 アンチを可視化し、法的対応に進める証拠を蓄積して「いつでも戦える状態」を作れば、選挙選により集中することができるはずです。

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